違反について

初めての免許として原付を取得したような10代の人などは、原付を乗ることが楽しくて仕方なくついあちこちと出かけていきたくなることでしょう。

それまで徒歩や自転車など自力でしか移動手段がなかったときに比べて、動力をもったバイクなら疲れることなくかなり広い範囲まで移動をすることができるようになります。

ですがそんな楽しいバイクも、きちんと交通ルールを守って運転をしなければ危険な目にあってしまいかねません。

自動車とくらべてバイクの場合事故にあったときの負傷具合や死亡割合も高く、ちょっとした油断が大事故につながってしまうこともあります。

事故とまでいかなくても、つい調子に乗ってスピードを出しすぎてしまったり、信号や一時停止を無視してしまうようなこともあります。

そんなとき警察の検問にひっかかってしまうと、免許の点数を失ってしまうとともに罰金や違反者講習など大変な罰則を受けることになってしまいます。

 

罰則

原付免許を含んだ日本の免許制度においては、交通規則の違反者に対して点数による罰則を設けています。

罰則の対象となるのは酒酔い運転や無免許運転、共同危険行為等禁止違反といった重大な違反の他、信号無視や追い越し違反、速度超過といったかなり詳細な内容となっています。

 

参考:交通違反の点数一覧表(警視庁HP)

 

また反則行為を行った人に対しては反則金の支払い義務が生じるようにもなっており、ほんのちょっとの出来心が大きなキズになってしまうこともあるので十分に注意が必要です。

特に免許を習得してから1年以内の期間のことを「初心者運転期間」と定められており、この時期に違反を犯すと初心者運転講習を通常の違反者講習とは別にうけなくてはならないこととなっています。

つまり初心者運転期間中に違反行為をした場合には、通常よりも厳しい処罰がされることになるので、最初の一年間は意地でも無事故無違反となるように丁寧な運転を心がけるようにしましょう。

初心者運転期間の行政処分について、もし初心者運転者講習を受講しなかった場合には再試験を受けなくてはならなくなります。

この試験に不合格になってしまうと、せっかく取得した免許が取り消しになります。

 

原付バイクの事故

原付バイクによる事故は交通事故全体の中でもかなり多くなっており、中でも若者による事故が事故数を底上げしてしまっているという側面もあります。

原付事故の場合、相対的に見るとスクータータイプの車種の事故がかなり多いということが特徴となっています。

また普段は自動車を運転する人がたまたま原付に乗ってみたときに起こしてしまう事故もよくあります。

原付事故のもうひとつの特徴は、事故を起こした人の多くがきちんとヘルメットを着用しておらず、事故の衝撃のときに正常に防御機能を果たさなかったり、ひどいときには衝撃とともにどこかに飛んでいってしまうということもあることです。

また、中型や大型のバイクに乗るときにはよく用いられる胸部や腹部を守るプロテクターも、小さな原付に乗るときには使用されないことがほとんどなので、それらが事故全体の大きさの原因となっているとする分析結果もあります。