Dio

スクーターの定番車種の「Dio」

ホンダの「Dio」といえば、原付バイクの中でも定番中の定番と言われるほどの人気モデルです。
Dioは現在一般的に使用されているスクータータイプのバイクの原型とも言われるもので、それまでの面倒なバイク独特の操作性を一気に改善させたまさにバイクのエントリーモデルという存在です。

そんなDioの初代モデルが販売されたのは今から20年以上も前のことです。
この20年の間には何度もモデルチェンジはしてきたものの、基本的なモデリングと性能などについては初代からの流れをそのままに受け継いできています。

とはいえ20年は長い間ですから、途中には一時的な原付ブームもありスポーツタイプなど数多くのラインナップで商品展開をしてきたものの、現在ではわずかにスタンダードモデルと「チェスタ」モデルの二種類のみと縮小をしています。

Dioの最大の魅力は新車での購入価格が他の原付モデルの中でも安い価格帯にあるということと、クセのない車体であるため平均的に使いやすいということです。
通勤通学用にも便利に使うことができますし、そこそこの車載が可能なのでちょっとした買い物にも便利です。

基本性能の充実さこそが魅力

一見しただけではわかりませんが、Dioには高い基本性能が数多く備わっています。
まず原付全体に言えるのですが、2007年より排ガスに関する規制が強くなったことにより、従来までの4サイクルエンジンにキャブレターの組み合わせを変更して電子制御燃料噴射システムである「PGM-FI」とマフラー内部のキャタライザーという構造にしています。

これは大幅に環境性能を高めるためのシステムであり、現行モデルとして販売されている原付の中でもトップクラスの性能を実現しています。

他の原付にありがちな「この車種ならではの個性」ということでいうとDioは少々物足りないような気がしますが、その分全ての性能における平均値は大変高くなっており、長く安定的に乗るには適したものということができます。

それともう一つ見逃せないのが、広いシートによる乗り心地の良さです。
スクータータイプの弱点は長い時間の走行をすると姿勢が悪くなり身体全体に疲れがたまるということです。
その点このDioではシート座面が大変広く作られており、体重のかけかたも安定して行えることにより長時間走行しても疲れは感じにくくなっています。

Dioのラインナップとカラー

ホンダDioは現在のところ、スタンダードなタイプともう一つ「ディオチェスタ」というフロントにカゴがついているタイプの2つがあります。

スタンダードタイプとしては2014年現在で5色展開となっており、基本的な性能にランクは特にありません。

もう一つのDIOである「チェスタ」ですが、こちらは主に女性ユーザーをターゲットとし、カゴをつけることで毎日のお買い物に使用されることを前提の作りになっています。
ちなみにこの前カゴはスーパーなどで使用されるカゴと同じサイズというこだわりなのも嬉しいところです。

新車購入価格は15万円半ばくらいとなっており、原付バイクの新車価格としてもごく平均的な金額です。