原付の区分見直しが変更される?

原付バイク区分の見直しの理由

昨今、原付バイクの区分が見直されると話題になっています。
この見直しについては、環境保護と電動バイクの普及が主眼です。
まず、環境に優しいことは今やどの業界でも大前提のテーマです。
日本でも、車やバイクから出るガスが環境に与える影響を少なくするために新しいルールが毎年のようにできています。

しかし50cc以下の原付バイクの場合、この新しいルールをクリアするのが難しいのが問題です。
というのも、排ガスをきれいにする装置がうまく働くためにはエンジンが一定の温度になる必要があるからです。
小さいバイクだと、その温度になるまで時間がかかってしまいます。

しかし、排気量が125ccのバイクならその浄化装置も問題なく機能します。
したがって、新しい環境ルールもクリアしやすいのです。
それゆえ、今後は現行の50cc以下という区分をなくし、原付はすべて125cc以下という区分に変更してはどうかと言われているのです。
こうすることで、多くのバイクが環境に優しい改良がしやすくなります。

次に電動バイクについてですが、電動バイクは環境に良く、加えてうるさくないのが魅力です。
とはいえ、いまだに価格がネックなことは否定できません。
しかし、もし原付の区分が125ccまで広がれば現行の電動バイクも原付として扱われるようになり、価格が下がる可能性が出てきます。

このように、新しいルールは環境も考慮しつつ、もっと多くの選択肢をバイクユーザーに提供してくれる可能性があります。
これからも専門家がこの問題について議論を重ねる予定なので、今後の動きに注目です。

原付の区分が変更された後の交通ルールについて

原付の区分が変更された後も、現行の交通ルールは基本的に変わらないと考えられます。
なぜなら新しい区分である排気量125cc以下の二輪車でも、最高出力を制限することで現行の50cc程度の速度性能に近くなると考えられるからです。
そのため、法定速度を変更する必要がないとされています。

また、2人乗り禁止や2段階右折などのルールは、原付自体の車両特性や安全確保の観点から定められています。
排気量が増えてもこれらの基本的な特性や安全性に大きな変化はないと考えられるため、ルールは変更されない見通しです。

原付免許の取得方法についても、現行のまま変わらないとされています。
学科試験に合格し、原付技能講習を受ければ免許が取得できます。
ただし、排気量が125cc以下でも出力に制限がないバイクの場合、小型限定の普通二輪免許や普通二輪免許などが必要です。

最高出力を制御する装置については、まだ詳細が明らかになっていない点があります。
この装置の機能次第で今後交通ルールなどに影響が出るかもしれませんので、この点については今後の警察庁の動きに注目しましょう。