全国各地に存在するご当地ルール

ご当地ルールとは

日本には全国統一で定めた「道路交通法」が適用されますが、地域によって独自で決めたご当地ルールというものが存在します。
名前は「ルール」「走り」という名称が最後に付き、初めて利用する人にとってびっくりしてしまうものです。

ご当地ルールが適用されたほうが、その地域の環境の改善に繋がり、秩序と安全を守ることができます。
例えば雪が降り積もる地域、路面電車が走る地域など、日本の地域はさまざまです。
いったいどのようなご当地ルールがあるのか、詳しく見ていきましょう。

松本走り

代表的なご当地ルールだと、長野県の「松本走り」というのがあります。
これは対向車が左折するときに、合わせて右折することです。
また、ウィンカーを出さないで進路変更をすることも該当します。
仮に対向車の左折に合わせて右折してしまうと、目視で確認できなかった車やバイクなどに衝突してしまうかもしれません。

しかし、松本走りはご当地ルールでなくても、道路交通法第53条に違反する行為です。
なぜこのようなものが定められたのかというと、長野県ならではの環境があったから定められました。

実は交通量の多い栄えた市街地までの道のりが、どうも狭くて渋滞が頻繁に起こったそうです。
強引に右折したり、車線変更をしたりする車が増えました。
そこで発足されたのが、松本走りといわれています。

茨城ダッシュ

茨城ダッシュは、信号機が青色に変わった瞬間に、対向車よりも早く右折することです。
大きな路地になれば、信号機が順番に黄信号の次に赤信号プラス右折可能になります。
しかし、通りが少ない路地になると、右折可能の矢印がない信号機があります。

その場合、先頭車両が右折したくて対向車の数が多い状況で、かつ一車線しかないときは交通を止めてしまうのです。
走行を待っている車から見れば、青信号なのに動かなくてイライラしてしまいます。
このような状況を避けるために、対向車よりも早く右折しようとするのです。
しかし、対向車の初速が早い場合は衝突してしまう恐れがあるため、茨城ダッシュは危険な行為になります。

山梨ルール

山梨ルールは複数あり、対向車線の直進する車の間を強引に縫うように右折する行為と、右折で待っている車を渡らせる行為を指します。
1つ目は急ぎの車や誤った感覚で起こる行為です。
1台目が過ぎた後、2台目がまだ遠いから曲がろうとしたときにぶつかってしまいます。

車のスピードは読みやすいですが、バイクになると速度が速いため、誤って飛び出してしまって事故につながる恐れがあるため、注意してください。
2つ目は歩行者が横断したいのに、渡れないことで発足したご当地ルールです。
歩行者優先という言葉があるように、横断歩道があったら一時停止しないと、違反行為になってしまうため気を付けて運転しましょう。