交通違反が多い原付

他の二輪車より交通違反が多い

他の二輪車より原付は交通違反が多いということが、日本自動車工業会のデータでわかりました。
二輪車と原付を比べたとき、原付の法定速度は30km/hなので、安全に運転できるはずです。
それなのにどうして違反が多いのでしょうか。

これから原付を乗る人にとっては、事前に知っておいて違反行為にならないようにした方がいいでしょう。
仮に知らないで原付に乗り、違反して「知りませんでした」で通るほど、世の中はあまくありません。
今回は他の二輪車より原付の方が交通違反の多い理由と、違反行為が起きる背景について説明します。

交通違反が多い理由

原付の交通違反が多い理由はさまざまです。
まずは免許取得のために、実技試験が存在しません。
筆記試験のみで免許取得できるため、いざ道路を走ると標識を忘れる場合があります。
また、原付免許のみの取得は若い世代が多く、調子に乗って危険な運転をしやすいのが特徴です。

中でも最も多い理由は、法定最高速度を守らない行為になります。
原付の交通違反件数で、毎年トップ層に入るほど多い行為です。
いったい違反が多い背景には、どのような事情があるのでしょうか。

交通違反が多い背景

交通違反が多い背景は、知識や技術、経験の不足によるものです。
前述したとおり実技がなくて筆記のみであり、試験内容も簡単な問題が多くあります。
つまり、どんなに頭が悪くても容易に取得できてしまう免許なので、試験のノウハウを応用して交通ルールを守れるかは関係ないのです。
試験内容を厳しくすればいいという考えもありますが、学校に通うまでの距離が遠くて、どうしても原付が必要になる生徒や学生が世の中にはたくさんいます。

また、筆記試験を難しくしても技術力は一切変動しないため、交通違反の抑制につながる行為とは言えません。
事実、最近では運転の基本である一時停止の無視の件数が、トップ層をキープするほど多くなっています。

特に原付二種が犯していることが多く、2019年では1万6540件も違反しているのです。
生産も保有台数も増えているため、これから利用する人もいるでしょう。
正しい知識を身に付けて、違反しないように気をつけてください。

だからこそ気をつけるべき

原付の走行は気をつけるべきです。実技のないままの走行は、交通違反になって秩序や安全を守れない恐れがあります。
そのため警察の取り締まりが厳しく、特に学校周辺のパトカーのパトロールは多いです。
まずは法定最高速度である30km/hは守ることを念頭に、二段階右折を守りましょう。

車の速度が速かったり、同じ原付が煽るようにくっついてきたりしても気にしないでください。
法律遵守で安全な運転をすることが第一なので、違反を犯さないようにしましょう。