バイク初心者が「初心者マーク」をつけなくてもいい理由

車には初心者マークをつける義務が存在する

街中を走っていると、黄色と緑の初心者マークを付けて走っている車を見かけることがあります。
「若葉マーク」とも言われる表示で、自動車の場合は免許を取ってから1年間は車体の見えるところに付けて走行しなければいけません。
これは、運転者が付ける付けないを自由に決められるものではなく、表示義務として存在するルールです。
そのため、免許を取ってから1年が過ぎていないのに初心者マークを付けていない状態で行動を運転すると、道路交通法で定められた「初心者運転者表示義務違反」と見なされます。
違反切符が切られて反則金と、1点の違反点数が課されてしまいます。

これは、免許取得後まもなくは運転技術が浅いですし、周りの状況を正確かつ冷静に観察し判断するのが難しいからです。
そのため、実際に免許取得後1年までの事故発生率が高くなっているというデータもあります。
初心者マークを見えるところに付けることで、周りのドライバーが初心者に配慮した運転をしてくれて、より安全に運転できるようにするための制度です。
本人だけでなく周りの人をも守るためと言えるでしょう。

バイクの場合は初心者マークを貼る場所がなくて困るもの

この初心者マークは自動車だけでなく、バイクに付けることもできます。
ただし、バイクの場合はこうした法律上の規定はありませんので、免許を取って間もないとしても何らかのマークをバイクに貼る必要はありません。
といっても、これは表示義務がないというだけで、取り付けてはいけないという意味でもありません。
そのため、実際にビギナーライダーの中にはバイクに初心者マークを付けているケースもあります。

ただ、問題となるのははっきりと周りに見えるように大きく作られている自動車用の初心者マークだと、バイクのボディーに貼るスペースがないということです。
燃料タンクの部分は比較的大きいですが、腕や足で隠れてしまいますので意味がなくなってしまいます。

バイク用の初心者マークもあるので運転に不安がある場合はつけてみよう

こうした問題に対処するために、バイク用の初心者マークが作られています。
サイズをかなり小さくして、湾曲したボディーにも貼りやすくしています。
また、ステンレス製の金具をナンバープレートに取り付けることで、ナンバーの脇に初心者マークが表示できるユニークな商品も販売されています。
かわいらしいマークですので、デザインとしても良いです。

自動車以上に事故に遭遇するとダメージが大きなバイクですので、初心者のうちはこうしたマークを付けて走行するのも安心感を買うために必要です。
周りの人も気を使って運転してくれますので、運転が不安だという方は取り付けを検討してみましょう。