実技講習について

原付免許の試験では、学科試験をパスしたあとに必ず実技講習が行われます。

ただし免許試験の行われる免許センターは各都道府県ごとの管轄となるため、試験の内容や実技講習の内容は少しずつ異なります。

ほとんどの都道府県の試験では、まず最初に適性検査(視力検査、色彩識別検査、身体能力の検査)を行ったあとに学科試験が行われ、そこで合格した人だけが次の学科と実技の講習を受けることになります。

ですが都道府県によってはこれら講習を試験前に行うところもあるようです。

もし自分が試験を受けたい免許センターでの手順が気になるなら、それぞれの公式ホームページを調べてみるか、直接問い合わせをしてみるとよいでしょう。

 

実技講習について

さてそこで少し気になるのが実技講習です。

自動車免許の場合には実技講習として教習所で教官の方と同乗して運転の方法を教えてもらうわけですが、バイクの場合は運転者は一人のみなのでいきなり自分だけで運転をしなくてはなりません。

女性などからよく聞かれる意見なのですが「学科は勉強するので自信があるけれども、運動神経がないので実技講習が心配だ」というようなことがあります。

ですが実技講習は学科試験や自動車免許における実技試験とは違うものなので、もし万が一実技講習で何か失敗をしてしまったとしても、それを理由に免許を受けられなくなるということはありません。

実際に実技講習に参加した人の話を集めてみると、かなりヨロヨロと怖い運転をしていたような人や、足を付きながらでないと前にすすめなかったような人も時間が過ぎたら免許はきちんと交付されていたということです。

あとは自分でバイクを購入して乗る練習をしてくださいということなのでしょう。

そのように考えると、原付免許における実技試験とは運転技術を教えることというよりも、エンジンのかけかたやスタンドを出して倒れないようにバイクを取り扱うといったごくごく基本的な操作方法を教えることの方が主な目的ということなのかもしれません。

 

バイクの乗り方

原付免許の実技講習では、ほとんどの場合使われるのは一般的なスクーター式のATバイクです。

AT式のバイクの場合、シートに腰掛けて右手のハンドグリップを手前側にひねれば自然にアクセルがかかり前進できるようになります。

ブレーキは左右のグリップについていますが左側が後ろ、右側が前のブレーキになっています。

運転操作はきちんと発進するということと、危険があったときにエンジンをゆるめてブレーキをかけることができれば十分です。

あとはライトのつけかたやウィンカーの出し方などを教えてもらえば終わりです。

免許センター内の実技講習では、まず直線を行って帰ってくるということを行って基本操作ができるようになってから、教習所内のミニ道路を使って曲がり方や信号での待ち方などを学習していきます。

基本的には時間内ずっとぐるぐると同じところを周るだけなので、自転車に乗ることができる人なら最初の数十分くらいでもういいやと感じるくらいの内容になっています。